コロナ禍の教訓から、いまやスーパーや役所の入り口などには必ず除菌スプレーが備え付けられていますよね。
あらゆる病気のもととなる、菌やウィルスから健康を守るために、いまや必需品となっている除菌グッズ。
どんな機能があり、どんな効果が期待できるのか、今一度おさらいしましょう!
1.除菌、殺菌、消毒… なにがちがうの?
菌やウィルス対策のアイテムには、パッケージに必ずと言っていいほど「除菌」、「殺菌」、「消毒」などのことばが印刷されていますよね。
まずは、この3つのことばには、微妙な違いがあります。
除菌は、ウィルスや菌を取り除き、数を減らすこと。
殺菌は、ウィルスや細菌を文字通り殺すこと。
そして消毒は、病原性をもつ微生物を除去、あるいは無毒化すること、とされています。
大ざっぱに言えば、3つともウィルスや菌を殺すなりして取り除くこと、ではあるのですが、実は製品に明記するにはそれぞれ決まりがあるのです。
たとえば、「消毒」。
これは、薬機法の対象の製品にしか使うことができない用語なのです。
そのため、「消毒」と明記してよい製品は、医療機器、医薬品、医薬部外品だけとされています。
では「殺菌」はというと、こちらも医療機器、医薬品、医薬部外品にのみ明記できる用語とされていて、「殺菌消毒」と表記することも認められています。
これは、消毒する課程でウィルスや菌を殺すこともあるためです。
では最後に、「除菌」。
除菌はウィルスや菌を取り除くことであり、死滅することまでは意味していません。
そのため、医薬品や医薬部外品以外の製品にも明記してよいとされており、除菌スプレー、除菌シートといったウィルスや菌の対策アイテムに幅広く使われています。
2.日常使いするアイテムなら、「除菌」グッズでOK
除菌や殺菌、消毒について紹介しましたが、普段のウィルスや菌への対策なら、「除菌」グッズでじゅうぶんです。
「除菌」グッズは、現在様々なものが販売されていて、手頃な価格で手に入りやすいという利点があります。
実際、「除菌」と明記されているスプレーやウェットシートを常備していれば、インフルエンザやコロナ対策、食中毒を防ぐ効果が期待でき、あなたの日常生活を守ってくれるでしょう。
まとめ
ウィルスや菌対策としての除菌グッズ。
消毒や殺菌と何が違うのか迷いますが、これらは医薬品や医薬部外品など、薬機法の対象製品にしか使えない用語です。
日常生活でのウィルスや菌対策なら、除菌グッズでじゅうぶんです。
インフルエンザやコロナ、食中毒対策などのために、除菌グッズを揃えてみてはいかがでしょうか。